ロレックスは自動巻きでも、初めて使うときや止まったあとに、ゼンマイを手で巻き上げる場面があります。巻き方は、手元のモデルのリューズ位置を確認し、その位置で時計回りに巻くのが基本です。
ロレックス公式のお手入れ案内は、初回・停止時に少なくとも25回転以上の巻き上げを案内しています。ただし、すべてのロレックスでリューズの位置や閉め方が同じとは限りません。この記事では、現行の公式ガイドの例に沿って、手巻きが必要な場面、回数の読み方、毎日巻く必要や操作後の確認点を整理します。
公式資料の確認日:2026年11月5日。画像はAIを用いて作成した整理図で、実機の写真ではありません。
ロレックスのゼンマイはいつ巻く?自動巻きでも手巻きする場面
自動巻きは、着用中の手首の動きでゼンマイを巻き上げる仕組みです。時計を初めて使うときと、ふだん着用して動いているとき、数日使わず止まったときを分けて考えましょう。
| 時計の状態 | 確認すること |
|---|---|
| 初めて使う・止まったあとに使う | 対応する公式ガイドに沿って、着用前に手で巻き上げる。 |
| 日常的に着用し、通常どおり動いている | 公式案内では追加の手巻きは不要。毎日決まった回数を課す必要はない。 |
| 巻いても動かない・すぐ止まる | 位置と操作を確認し、解決しなければ状態を記録して相談する。 |
使わずに置いておける時間はモデルなどで異なります。「外したら翌朝必ず巻く」「毎日25回巻けば安心」と一律には決めず、今の動作と手元のモデルの案内を確認します。古い手巻き専用モデルなどへ、現行自動巻きの説明をそのまま当てはめないでください。
巻く前に、モデルとリューズの巻き上げ位置を確認する
リューズはケース側面のつまみです。公式ユーザーガイド一覧から対応する資料を開き、「ゼンマイを巻く」位置と、操作後に戻す位置を先に確かめます。型番が分からない場合や、ガイドの図と手元の時計が合わない場合は、購入店や正規品販売店へ確認しましょう。

| 確認した公式ガイドの例 | 巻く位置と操作後の戻し方 |
|---|---|
| デイトジャスト・オイスター パーペチュアル | ねじ込みをゆるめた位置1で巻く。操作後はケースへ押し込みながらねじ込む。 |
| パーペチュアル1908 | ケースに押し込まれた位置0で巻く。操作後も位置0へ押し戻す。 |
「ロレックスは必ずリューズをゆるめ、位置1で巻く」とは覚えないことが大切です。1908のガイドでは、位置1は時刻合わせに使います。同じ位置番号でも役割が異なるため、ねじ込み式かどうかと、対応ガイドの図を合わせて確認してください。
ゼンマイの巻き方|ねじ込み式リューズの公式例
ここでは、上の表のデイトジャストなど、ねじ込み式リューズのガイド例を整理します。1908や別の仕様のモデルは、手元のガイドの位置を優先してください。水中でリューズを操作しないことも、参照したガイドに記載されています。
- リューズのねじ込みを完全にゆるめ、巻き上げ位置1にする。日付・時刻を設定する位置まで引き出さない。
- その位置でリューズを時計回りに回す。初回・停止時は、対応するガイドの回数に沿って巻き上げる。参照したガイドは少なくとも25回転以上を案内している。
- 時刻・日付も合わせる場合は、そのモデルの設定手順へ進む。操作を終えたら位置1へ戻し、ケースに押し込みながら時計回りに最後までねじ込む。
逆方向に回してもゼンマイは巻かれません。「リューズをゆるめる操作」と「ゼンマイを巻く操作」を混同しないようにします。回す方向の言葉だけで分かりにくい場合は、対応ガイドの図で動かし方を確かめてください。
巻き上げ後に時刻・日付を直す方は、ロレックスの時間合わせ方を参照してください。日付なしモデルやGMTマスターIIの設定位置・順番は、巻き上げの位置とは分けて確認します。
何回巻く?20回・25回とフル巻きの読み方
確認した日本語の公式FAQには「20回ほど」、お手入れ案内と上記のモデル別ガイドには「少なくとも25回転以上」という表現があります。公式FAQの巻き上げ回答も含め、案内の数値だけを切り取って全モデル共通の回数にしないようにします。
実際の操作は、手元の時計に対応するガイドの案内を基準にしてください。資料が一致しない、型番の世代が違うなどで迷う場合は、どのガイドを使うべきか正規品販売店へ確認します。この記事は、参照した個別ガイドに沿って初回・停止時の25回転以上を紹介しています。
また、英語の公式お手入れ案内は25回の操作を部分的な巻き上げとして説明しています。25回で必ず満量になる、25回を超えたら巻き過ぎになる、という意味ではありません。公称のパワーリザーブと、実際に何回巻いたかは別に扱いましょう。
毎日手巻きする?巻き過ぎが気になるときの考え方
通常どおり着用しているなら、追加の手巻きを日課にしない
参照した公式のお手入れ案内では、着用中は手首の動きで巻き上がるため、追加の手巻きは不要としています。ふだん動いている時計に、毎朝必ず一定回数を加えるという案内ではありません。
一方、数日使わず止まった時計は、着用前の手巻きの対象です。「自動巻きだから手で巻くことはない」と考えず、止まった後の再始動と日常の着用を分けてください。必要な着用時間や腕の動かし方を、全員共通の時間数や回数で決めることも避けます。
リューズが回らなくなるまで、力任せに巻かない
この記事で参照した公式資料は、全モデル共通の最大回数や、どれだけ回しても安全という保証を示していません。「少なくとも25回転以上」は、強い力で回せなくなるまで巻く指示として扱わないでください。
普段と違う強い抵抗や異音があるときは、それ以上の操作をいったんやめ、手元の型番と状態を伝えて相談するのがよいでしょう。音や指先の感触だけで、満量・ゼンマイ切れ・内部の故障箇所を判断しないことが大切です。
巻いても動かない・すぐ止まるときに確認すること
| 気になる状態 | 次に確認・相談すること |
|---|---|
| 巻いたつもりなのに針が動かない | 対応ガイドの巻き上げ位置と方向を確認。時刻合わせ位置のままではないかも確かめる。 |
| 動いたが短い時間で止まる | 巻いた場面・着用状況・止まるまでの経過を記録し、問題が続くなら相談する。 |
| リューズが極端に硬い・戻らない・異音がある | 無理に回したり、工具で締めたりせず、型番と状態を伝えて相談する。 |
正しい位置で操作しても改善しない場合に、回数だけを際限なく増やして様子を見ることは勧めません。状態の記録は、巻き上げの確認と点検相談をつなぐためのものです。具体的な故障の有無や原因は、記事だけでは特定できません。
日常の状態確認はロレックスのメンテナンスの基本でも整理しています。操作方法が合わない、進み・遅れなどが続くときは、公式のサービス受付窓口から相談先を探してください。
使わない期間の置き場所やケース選びまで確認したい方は、ロレックスの保管方法も参考にしてください。手でリューズを回す回数は、ワインディングマシーンの回転設定へそのまま置き換えず、それぞれの対応する案内で確認しましょう。
