キムタクが愛用するGMTマスターの型番と相場を元買取店長が解説

キムタクが愛用するGMTマスターの型番と相場を元買取店長が解説

こんにちは。Watch Lover運営者のまさとです。

「キムタクが番組で着けてたGMTって、何ていう型番なんだろう?」——そんな疑問をきっかけにここへたどり着いた方も多いんじゃないかと思います。

私が買取店の店長をしていた頃、GMTマスターのコンビモデル(金と銀を組み合わせたツートンのモデルです)の問い合わせが急に増えた時期がありました。「これ、いくらくらいになりますか?」「状態が良ければ売ろうか迷ってて」という持ち込みが、ある時期を境にぱたっと増えた感じで。後から調べたら、ちょうど木村拓哉さんがテレビ番組で着けていたタイミングと重なっていたんですよね。芸能人の影響力って、本当にすごいなと改めて感じた記憶があります。

GMTマスターは、ロレックスの中でも特にコアなファンが多いモデルです。キムタクが愛用しているという事実がさらに注目度を上げているわけですが、「どの型番か」「中古で買うといくらくらいか」という肝心なところまで調べると、意外と情報が散らばっていて困る方も多いと思います。

この記事では、キムタクが着用しているGMTマスターの型番の特定から、それぞれの中古相場、買取現場で実際に見てきた査定ポイントまで、できるだけ具体的にお伝えしていきます。相場は市況によって変動しますので、あくまで一般的な目安としてご参考にしてください。正確な最新価格はロレックス公式サイトや各販売店・買取店にてご確認いただくことをおすすめします。

  • キムタクが着用したGMTマスターの具体的な型番(Ref.番号)がわかる
  • それぞれのモデルが希少・人気である理由がわかる
  • 中古市場での相場感と査定で見られるポイントがわかる
  • 中古でキムタクGMTを購入するときの注意点がわかる

キムタクが愛用するロレックスのGMTマスターの型番と特徴

WATCH LOVER イメージ

GMTマスターといっても、実はかなり幅広いラインナップが存在します。キムタクが着用してきたモデルはヴィンテージ寄りのコンビモデルが中心で、その中でも特定のRef.番号が繰り返し目撃されています。まずはGMTマスターというモデルそのものの背景を押さえてから、具体的な型番を見ていきましょう。

GMTマスターとはどんな時計か

GMTマスターは、ロレックスが1955年に発表したプロフェッショナルモデルです。もともとはパンアメリカン航空のパイロット向けに開発されたもので、「GMT(Greenwich Mean Time)」の名が示す通り、二つの時間帯を同時に読める機能を持っています。開発当時、長距離路線を飛ぶパイロットは出発地と現地時間を常に把握する必要がありました。そのニーズに応える形で生まれたのが、GMTマスターというわけです。

機能の仕組みとしては、24時間表示の第3の針(GMT針)と、回転式のベゼルを組み合わせることで、母国時間と現地時間を一目で把握できる設計になっています。ベゼルを回して任意のタイムゾーンに合わせ、GMT針(三角や矢印の形をした独特の針)でその時間帯を読む、というシンプルかつ実用的な操作性が特徴です。デジタルデバイスが普及した現代でも、電池切れや電波が不要な機械式でこの機能を使えることには独特の価値があります。

デザイン面では、ベゼルの色によって通称が付いており、赤と青の2色ベゼルは「ペプシ」、黒と赤は「コーク」、茶と金(または茶と黒)は「ルートビア」と呼ばれています。コレクターの間では通称で会話するのが普通で、型番と通称を両方覚えておくと情報収集がぐっと楽になります。GMTマスターはサブマリーナーやデイトナほど知名度が広くない分、知っている人どうしで通じる「通称文化」が強く根付いているジャンルだと感じます。

素材展開も豊富で、ステンレスのみ(オールスチール)、ステンレス×ゴールドのコンビモデル、そしてフルゴールドモデルと選択肢があります。キムタクが愛用しているのはコンビ素材のヴィンテージモデルで、ゴールドの華やかさとステンレスの堅牢さが融合したバランス感が特徴です。

GMTマスターとGMTマスターIIの違い

1983年以降に登場した「GMTマスターII」は、GMT針が時・分針とは独立して動かせる改良版です。旧来の「GMTマスター(GMTマスターI)」はGMT針と12時間針が連動しており、時間帯設定の自由度がやや低い設計でした。具体的には、GMTマスターIでは現地時間に合わせて時針を動かすとGMT針も一緒に動いてしまいますが、GMTマスターIIは時針だけを独立して動かせます。キムタクが着用しているのは主にGMTマスターIのコンビモデルですが、Ref.16713はGMTマスターIIに分類されます。

キムタクが着用したGMTマスターの型番一覧

メディアやSNSでの目撃情報をまとめると、キムタクが着用しているGMTマスターとして繰り返し話題になるのは主に以下の2つのRef.です。どちらも現行品ではなく、いわゆる「廃番モデル」に分類されるヴィンテージ寄りの個体です。

型番(Ref.) 通称 素材 ムーブメント 製造時期の目安
Ref.16753 —(フジツボダイヤル個体あり) SS×YG(コンビ) Cal.3075 1980年代前半〜
Ref.16713 ルートビア SS×YG(コンビ) Cal.3175 1988年〜2007年頃

どちらもステンレススチール(SS)とイエローゴールド(YG)を組み合わせたコンビモデルです。ケース・ブレスレットのコンビ仕様が、ドレッシーな場面にも普段使いにも自然に馴染む汎用性を生み出しています。このコンビ素材と、ヴィンテージの風合いが醸し出すアンティーク感が、キムタクのスタイルによく合っているわけです。

なお、キムタクはこの2本以外にも複数の高級時計を所有・着用していると言われており、GMTマスター以外のロレックスモデルが目撃されることもあります。ただし、最も話題に上がるのはやはりこの2つのRef.です。

型番(Ref.番号)は時計の裏蓋や証明書(ギャランティカード)に記載されています。中古で購入する際は、型番と製造番号(シリアル番号)を必ず確認しましょう。シリアル番号は製造年代を絞り込む手がかりになります。

Ref.16753「フジツボダイヤル」はなぜ希少なのか

Ref.16753は、GMTマスターのコンビモデルとして1980年代前半に製造されたモデルです。ケースサイズは40mm、ムーブメントはキャリバー3075を搭載しており、GMTマスターIに分類されます。

その中でも特に希少とされるのが、「フジツボダイヤル」と呼ばれる文字盤のバリエーションです。「フジツボ」とは、時間インデックス(文字盤の時刻マーカー)の形状を指した通称です。通常のロレックスのインデックスはシンプルなバー(棒状)ですが、フジツボダイヤルのインデックスは周囲に細かな段差と立体的なテクスチャが施されており、光の当たり方によって独特の表情を見せます。この独特のインデックス形状が、巻き貝の一種「フジツボ」に見えることから、コレクターの間でそう呼ばれるようになりました。

この仕様が採用されていたのは製造時期が限られており、同じRef.16753でも全個体がフジツボダイヤルなわけではありません。通常のバーインデックスの個体と混在して流通しているため、「フジツボあり」と「フジツボなし」で明確に価格差が生まれています。コレクターからの評価が高く、入手難易度も上がっているのが現状です。

また、Ref.16753はブレスレットにジュビリーブレスを採用している点もドレッシーな印象を強めています。オイスターブレスに比べてコマが細かく、手首へのフィット感がしなやかです。コンビ素材×ジュビリーブレスの組み合わせは、ビジネスシーンからカジュアルまで対応できる汎用性があって、長く愛用できる理由のひとつかなと思います。一方でジュビリーブレスはヨレが出やすい構造でもあるため、購入時の状態確認は後ほど詳しく説明します。

フジツボダイヤルかどうかの判別は、文字盤の写真を拡大しないとわかりにくいことがあります。特にインデックスの根元の段差は、正面からの写真だけでは見えにくい場合もあります。購入前には必ず高解像度の複数アングル写真で確認するか、実物を手に取って光に当てながら確かめることを強くおすすめします。

Ref.16713「ルートビア」が人気を集めた理由

Ref.16713は「ルートビア」の通称で広く知られるGMTマスターIIです。茶色と金色(あるいは茶と黒)の2色ベゼルが特徴で、その色合いがアメリカのソフトドリンク「ルートビア」の独特な茶褐色に似ていることからこの愛称がついています。製造期間は1988年頃から2007年頃まで続いており、搭載ムーブメントはキャリバー3175です。

Ref.16713が人気を集めた理由は複合的です。まず、コンビ素材による高級感と、ルートビアベゼルの独特な茶金の色味が組み合わさることで、他のGMTモデルにはない「大人っぽい落ち着き」を出せる点が挙げられます。ペプシやコークが赤・青・黒といったはっきりした色を使うのに対し、ルートビアは温かみのある茶と金という組み合わせで、ドレッシーな服装にもスムーズに馴染みます。

次に、2007年頃に現行ラインから外れたことで「廃番プレミアム」が加わり、中古市場での希少性が上がっています。現行のGMTマスターIIにはルートビアに相当するカラーリングが復活したモデルもありますが、ヴィンテージのRef.16713固有の質感・素材感・経年変化とは別物として評価されています。

さらに、キムタクが着用しているという事実がメディアに何度も取り上げられたことで、「キムタクモデル」としての認知が国内で完全に定着しました。時計に詳しくない人でも「ルートビアってキムタクのやつでしょ」という認識が広まっているほどです。

ルートビアベゼルの色は経年によって変化することがあり、この「焼け」や「エイジング」を楽しむヴィンテージ的な魅力もコレクターに好まれる要素のひとつです。同じRef.16713でも個体ごとにベゼルの色味が微妙に異なり、「どの焼け具合が好きか」を吟味しながら選ぶのもまたGMTマスターの楽しみ方のひとつといえます。

ヴィンテージGMTに見えるキムタクの時計哲学

キムタクのファッションは、ブランドものをそのまま「ブランドとして着る」のではなく、ヴィンテージや個性的なアイテムを自分のスタイルに溶け込ませるのが特徴的です。時計に関しても同じ姿勢が見てとれます。

新品のGMTマスターIIは現在も製造・販売されていますが、キムタクが好むのは1980〜90年代製造のヴィンテージコンビモデルです。新品にはない「経年変化したコンポーネント」「当時のロレックスが持つ仕上げや素材の質感」というものが、古いモデルには宿っています。わずかに黄変したルミノバ、使い込まれたことで出るブレスのツヤ感、微妙に焼けたベゼルの色——これらは新品では絶対に出せない表情です。

また、コンビモデルを選ぶことには「主張しすぎないゴールド」という意味合いもあると思います。フルゴールドよりも落ち着いていて、でもスチールだけより少し華やか。その絶妙なバランスが、どんなスタイリングにも合わせやすい理由です。ジャケットスタイルにもデニムにも、ちょうどよく存在感を発揮できる。これはコンビモデルならではの強みで、キムタクのようにファッションの幅が広い人には特に相性が良いと思います。

「ヴィンテージの機能時計を普段使いする」というスタンスは、コレクターの間でも非常に洗練されたアプローチとして評価されています。観賞用に飾るのではなく、実際に手首に着けて時間を読む——その使い方が、時計としての本質を大切にしているように見えますし、見る人にとっても自然に映ります。キムタクが身に着けることで、そのスタンスがより広く知られるようになったのは間違いないと思います。

キムタクのスタイルに共感して「自分もヴィンテージGMTを持ちたい」と思う方は、まず型番と相場感を把握して、中古市場をゆっくり探してみることをおすすめします。焦って買うより、じっくり状態の良い個体に出会う方が長く満足できます。

キムタクのロレックスGMTマスターの中古相場と選び方

WATCH LOVER イメージ

キムタクが着用した型番に興味を持ったとき、次に気になるのはやはり「実際にいくらで買えるのか」というところだと思います。買取店の現場で数多くのGMTマスターを見てきた経験をもとに、相場感と見るべきポイントをお伝えします。なお、中古相場は市場の状況によって常に変動します。以下はあくまで執筆時点における一般的な目安ですので、購入・売却の際は必ず最新の相場を専門店や買取業者にてご確認ください。

Ref.16753の中古相場と状態による価格差

Ref.16753のコンビモデルは、状態と付属品の有無によって価格帯が大きく異なります。あくまで一般的な目安として、フジツボダイヤルなしの通常仕様であれば100万円台前半から、フジツボダイヤルありの希少個体は150万円を超えることもあります。ただし市場の動向・個体の状態・付属品の有無によってこの数字は大きく変わりますので、最新の相場は各販売店や買取専門店でご確認ください。

状態による価格差が出やすいポイントは主に3つあります。

まず文字盤(ダイヤル)の状態です。ヴィンテージモデルのダイヤルは経年変化による焼けやプリント文字のにじみが出やすく、その程度によって評価が分かれます。コレクターによっては「自然なエイジング」をポジティブに評価することもありますが、不自然なシミや深い傷、インデックスの浮きなどは減点対象になります。特にフジツボダイヤルは個体数が少ないため、ダイヤルに問題がある場合でも価格が高止まりするケースがある一方、程度が悪い個体は一気に値崩れするという二極化した傾向があります。

次にケースのシャープさです。ヴィンテージロレックスは磨き直しをされている個体が多く、磨きすぎるとケースのエッジが丸くなって独特の立体感が失われます。査定士の目線では、「未磨き」や「軽微な磨き」の個体が最も高評価です。特にラグ(バンドを取り付ける突起部分)のエッジの残り方がポイントで、手に取った瞬間に状態がわかります。

最後に付属品の有無です。ギャランティカード(保証書)や純正箱があると査定額が上がります。ヴィンテージモデルにおいては、年代を確認できる書類の存在が真贋証明にも近い意味を持ちます。書類がなければ製造年代を証明しにくく、特に年代にこだわるコレクターへの訴求力が落ちます。

状態 付属品 価格目安(あくまで参考)
良好・未磨き 箱・保証書あり 高め
良好・軽微な磨き 保証書のみ 中〜高め
並〜良好・磨きあり 付属品なし 中程度
ダイヤルや外装に難あり 付属品なし 低め

※上記は価格の傾向を示す目安です。実際の価格は市場状況・個体の状態によって大きく異なります。

Ref.16713の中古相場と査定で見るポイント

Ref.16713(ルートビア)も、状態・付属品によって価格幅が大きいモデルです。一般的な目安として、通常の中古個体は80万円台〜130万円前後の価格帯で流通していることが多いです。ただしキムタク効果による継続的な需要があるため、状態が良い個体は相場より高値になるケースも珍しくありません。繰り返しになりますが、価格は市場変動がありますので、購入・売却の際は最新の相場をご確認ください。

査定で特に見られるポイントとして、まずベゼルの色味とインサートの状態があります。ルートビアベゼルは経年で色が変化しやすく、適度なエイジングは魅力と評価されますが、著しい退色・色ムラ・インサートの欠けはマイナス評価です。また、ベゼルインサート(色の部分)は後から交換できますが、オリジナルのインサートが残っていることが高評価につながります。インサートが交換されているかどうかは、色味の均一性や刻印の状態で判断できることが多いです。

次にムーブメントの動作状態も重要です。キャリバー3175を搭載するRef.16713は、製造から30年以上が経過している個体も多く、内部の潤滑油が乾燥して精度が落ちているケースがあります。購入前にオーバーホール済みかどうかを必ず確認しましょう。オーバーホール済みの個体はその分価格が高くなる傾向がありますが、購入後すぐに不具合が出るリスクを減らせます。

さらに、GMT針の動作確認も欠かせません。GMTマスターIIの肝であるGMT針が正常に独立動作するか、実際に操作して確かめることが大切です。針や竜頭の動きが渋い場合はオーバーホールが必要なサインです。

ブレスのヨレが査定額に影響する理由

買取の現場でよく見落とされがちなのが、ブレスレット(バンド)の状態です。特にジュビリーブレスは構造上コマが細かく、長年の使用でヨレ(コマのガタつき・伸び)が出やすいのが特徴です。

「文字盤やケースはきれいなのに、ブレスがヨレヨレ」という個体は、実際の買取現場でも頻繁に見かけました。このヨレは一見わかりにくいのですが、手首に着けてみると違和感がはっきり出てきます。ブレスが伸びていると手首の上でカタカタと動き、高級時計としての着用感が著しく損なわれます。査定士はブレスを指で持って軽く振ったり、コマを一つずつ動かして遊びを確認したりするなど、複数の方法でヨレを見ています。

ブレスのヨレはコマの追加や交換で改善できる場合もありますが、ヴィンテージモデルでは純正コマの入手が難しく、修理費が想定以上にかかることもあります。中古で購入する際は必ずブレスを手首に着けるか、販売店にブレスの状態を詳しく確認することをおすすめします。

また、ヴィンテージのジュビリーブレスはコマの仕様が現行品と異なるため、汎用コマでの補修が難しいケースもあります。「ブレスだけ後から直せばいい」と考えて安価な個体を選ぶ場合、修理コストを加算すると割高になることがあるので注意が必要です。

ジュビリーブレスのヨレがひどい個体は、たとえ本体の状態が良くても査定額が下がるケースがあります(価格差は個体・店舗・市場状況によって異なります)。中古購入の際は購入価格の交渉材料にもなる要素ですので、見逃さないようにしましょう。

「キムタク効果」が市場に与えた影響とは

芸能人の着用情報が中古時計市場に影響を与えることは珍しくありませんが、キムタクのケースはその規模と持続性が際立っています。

私が買取店にいた頃も、テレビ番組や雑誌でキムタクの着用が話題になったタイミングで、Ref.16713や類似のコンビGMTモデルの問い合わせが増えるという現象を体感していました。「最近このモデル、値段上がってますよね」と持ち込み客から言われることも増えて、需要が実際に上がっているのを数字として実感した記憶があります。

需要が増えれば相場も上がります。「キムタク効果」は一時的なバブルではなく、長期的な需要底上げとして市場に定着しているように感じます。ヴィンテージGMTマスターのコンビモデル全体の底上げにもつながっており、キムタクが着用していないRef.でも、コンビ×ヴィンテージというカテゴリ全体に波及しているように見えます。

一方で、需要増加によって粗悪な個体やダイヤル交換済みの個体が割高で流通するリスクも上がっています。人気モデルほど出所の確かな店舗・ルートで購入することが重要です。「ネット上でキムタクが着けてたモデルと同じです」という説明だけで飛びつくのは危険で、型番・状態・付属品を自分の目で確認することが大前提です。

中古でキムタクGMTを買うときの注意点

中古でRef.16753やRef.16713を購入する際には、いくつか気をつけてほしいポイントがあります。どれも「後から気づいた」では手遅れになりやすいことなので、事前にしっかり把握しておいてください。

まず、ダイヤル(文字盤)の交換歴に注意してください。ヴィンテージロレックスはダイヤルを交換されている個体が一定数存在します。特にフジツボダイヤルを「フジツボあり」と偽って販売するような悪質なケースがゼロとは言い切れません。オリジナルのダイヤルが残っているかどうかは価値に大きく影響しますが、素人目には判断が難しいこともあります。信頼できる専門店での購入、またはロレックス正規サービスセンターでの鑑定を活用することをおすすめします。

次に、ムーブメントの状態とオーバーホール費用についてです。製造から30〜40年前後が経過している個体が多いこれらのモデルは、購入後にオーバーホールが必要になる可能性が高いです。オーバーホール費用の目安は5〜10万円程度と言われることが多いですが、部品交換が必要な場合はさらに費用がかかることもあります。費用の目安は対応店舗や時期によって異なりますので、事前に見積もりを取ることをおすすめします。購入予算に加えてオーバーホール費用も見込んでおくと安心です。

また、購入店の選び方も重要です。ロレックスに詳しい専門スタッフが在籍している店舗、返品・保証対応が明確な店舗を選ぶと安心です。購入後のトラブルを避けるためにも、店舗の評判や対応を事前に調べておくことをおすすめします。

フリマアプリやオークションサイトでの購入は、真贋確認ができないリスクがあります。高額なヴィンテージモデルは、実店舗または信頼性の高い専門店での購入を強くおすすめします。また、「正規品保証」「鑑定済み」という記載だけを信じず、鑑定書の内容や発行元も確認するようにしましょう。

ロレックスの中古購入に関するリスクや失敗例については、ロレックス中古購入のリスクと失敗例を解説した記事も参考にしてみてください。

キムタク ロレックス GMTマスターを選ぶ価値

型番も相場感も把握できたところで、最後に「なぜキムタクGMTを選ぶのか」という価値観について少し触れておきたいと思います。

Ref.16753やRef.16713は、ロレックスのプロフェッショナルモデルとして実用的な機能を持ちながら、ヴィンテージコンビという希少性と、キムタクが選んだというストーリーが加わっています。機能時計としての完成度、経年変化による味わい、そして文化的な文脈——この3つが重なるモデルは、そう多くはありません。

ただ、「キムタクが着けているから」という理由だけで高額なヴィンテージモデルを衝動買いするのは、あまりおすすめできません。ヴィンテージ固有のリスク——メンテナンス費用、部品の入手難、経年による精度の変化——を許容できるかどうかを、自分なりに考えてから動いた方が、長く満足できると思います。「何に惹かれているのか」を言語化できると、後悔しない選択に近づきます。

型番を知って、相場感を掴んで、状態の見方を覚えたら、あとは実際に中古市場を眺めてみるだけでも十分楽しいですよ。Ref.16753とRef.16713が並んでいる様子を見るだけで、どちらのベゼルカラーが自分に合うかとか、コンビの質感が想像より素敵だなとか、いろいろ見えてきます。焦らず、自分なりのペースで探してみてください。

購入を検討する際は、型番・製造番号・付属品の有無・オーバーホール歴を必ず確認しましょう。価格や詳細スペックは、各販売店やロレックス公式サイトでご確認いただくことをおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WATCH LOVER - 時の芸術 運営者の「まさと」です。

幼い頃から機械式時計の精巧なムーブメントと、時を刻むロマンに魅せられてきました。このブログでは、私がこれまでに培ってきた時計の知識や、実際に手に取った感想、最新のトレンド情報などを、時計好きの皆さんと共有したいと思っています。

高級時計から手の届く範囲の時計まで、幅広いジャンルの時計を愛情深くご紹介します。特にロレックスのサブマリーナーは、私の愛用時計の一つです。

時計は単なる時間を知る道具ではありません。そこには職人の情熱と技術、そして深い物語が詰まっています。このブログを通して、皆さんが時計の奥深さに触れ、新たな発見や喜びを感じていただけたら幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします!