こんにちは。Watch Lover運営者のまさとです。
エクスプローラー1って、日本では本当に特別な立ち位置の時計だと思っています。買取店の店長をしていた頃、「キムタクが着けてたやつください」という問い合わせが何件もありました。正確にはGMT-マスターやサブマリーナへの問い合わせが多かったんですが、エクスプローラー1への問い合わせも決して少なくなくて。芸能人の影響力って、こういうところで実感しますよね。それも一過性じゃなくて、何年も経ってから「あのドラマで着けてたやつです」と言いながら来店されるお客様がいたくらいです。
ただ、いざ「エクスプローラー1を買おう」と思って調べ始めると、型番がいくつもあって迷ってしまう方が多いんです。Ref.124270、Ref.224270、Ref.214270、Ref.114270……と並べられても、何が違うのか、どれを選べばいいのか、パッと整理できない。それは当然だと思います。型番の数字に意味があるのはわかっていても、世代の新旧や仕様の違いまで把握するのは、普段から時計を追いかけていない方には難しいですよね。
私は買取店の現場で何百本ものエクスプローラー1を手に取ってきました。査定しながら「このモデルはここが評価される」「このRef.は相場が動きやすい」というのを肌で覚えてきた経験があります。この記事ではその視点から、型番ごとの特徴と中古相場を整理していきます。購入前の参考にしていただければ嬉しいです。
- エクスプローラー1の主要型番(Ref.)と各モデルの特徴の違い
- 現行・旧型・ヴィンテージそれぞれの中古市場での立ち位置
- 2026年現在の型番別中古相場と買取価格の目安
- 自分の目的に合った型番の選び方と購入タイミングの考え方
ロレックス エクスプローラー1の型番と特徴を整理する

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エクスプローラー1は長い歴史を持つモデルだけあって、現行品から生産終了モデルまで複数の型番が中古市場に流通しています。それぞれ細かな仕様の違いがあり、搭載ムーブメント・ケースサイズ・インデックスのデザインなど、見た目は似ていても中身は世代ごとに進化しています。価格帯も当然異なりますし、リセールのしやすさも型番によって変わってきます。まずは型番ごとの特徴をひとつひとつ整理していきましょう。
エクスプローラー1とはどんな時計か
エクスプローラー1は、ロレックスが1953年に登場させたモデルです。エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイによるエベレスト初登頂に際して開発されたとされており、過酷な環境に耐えうる耐久性と視認性の高さが設計のベースになっています。「探検家のための時計」という出自がそのままモデル名になっているわけです。
特徴的なのは、シンプルを極めたデザインです。3・6・9のアラビア数字インデックス、ブラックダイヤル、そして余計な装飾を徹底的に削ぎ落としたケースシルエット。これがエクスプローラー1の変わらない顔です。ベゼルにはサブマリーナのような回転機構もなく、GMTマスターのようなカラーリングもない。ただただシンプルに、時間を読む機能に徹した設計です。
ケースサイズは36mmが長らく定番でしたが、2010年のRef.214270から39mmへと拡大され、2021年の現行モデルRef.124270では再び36mmに戻っています。この「36mm回帰」は時計好きの間でかなり歓迎されました。大型化のトレンドが続く中で、あえてクラシックなサイジングに戻したことは、ロレックスがエクスプローラー1のアイデンティティを大切にしているあらわれだと感じています。
ロレックスのスポーツモデルの中では、サブマリーナやデイトナほど派手なイメージがなく、スーツにもデニムにも合わせやすい万能さが評価されています。時計好きの間では「シンプルなのに本物感がある」という声をよく聞きますし、買取店に勤めていた頃も、20代の若い方からベテランの時計愛好家まで、幅広い年齢層のお客様がエクスプローラー1を手にされていた印象があります。「最初の1本」として選ぶ方も多いですし、何本もロレックスを所有している方が「結局これが一番使いやすい」と言って持ち込まれることも少なくありませんでした。
エクスプローラーIとエクスプローラーIIの違い
エクスプローラー1は「Explorer I」と表記されることもありますが、エクスプローラーIIという姉妹モデルとは別の時計です。エクスプローラーIIはGMT針・24時間目盛りのベゼル・オレンジ針を備えたモデルで、ケース径も大きく仕様が大きく異なります。中古を探す際は必ず型番(Ref.番号)で確認することをおすすめします。名前が似ているため混同しやすいので注意してください。
現行モデル:Ref.124270と224270の違い
2021年に登場した現行のエクスプローラー1には、Ref.124270(36mm)とRef.224270(42mm)の2サイズが存在します。ロレックスが同一モデルで2サイズ展開をするのは珍しいことで、「36mmに戻して欲しい」というユーザーの声と「大径モデルを継続して欲しい」という声の両方に応えた形といえます。どちらもブラックダイヤルにアラビア数字インデックスという基本デザインは共通しており、パッと見では大きさの違い以外はほぼ同じ顔つきです。
搭載ムーブメントは両モデルともにCal.3230です。クロナジャスト機構(高精度調整機構)によって精度の微調整が容易になっており、耐磁性を高めたパラクロムヘアスプリングとパラフレックス耐震システムも備えています。パワーリザーブは約70時間と、実用面での安心感は十分です。ムーブメントの世代としては現時点でロレックスの最新世代にあたり、長期的なメンテナンス対応という観点でも安心して選べます。
中古市場では36mmのRef.124270の方が流通量・人気ともに高めです。エクスプローラー1本来の「36mm」というサイジングへの回帰を評価する声が多く、実際に売れ行きも好調です。手首が細めの方や、スーツに合わせたい方にとっては36mmの方が使い回しやすいというのも理由のひとつでしょう。42mmのRef.224270は大きい時計が好きな層には刺さりますが、「エクスプローラー1らしさ」という観点では36mmを選ぶ方が多い印象です。ただ、224270はその分中古流通量がやや少ないため、希少性という面では面白い選択肢でもあります。
Ref.124270 vs Ref.224270 比較表
| 項目 | Ref.124270 | Ref.224270 |
|---|---|---|
| ケース径 | 36mm | 42mm |
| ムーブメント | Cal.3230 | Cal.3230 |
| パワーリザーブ | 約70時間 | 約70時間 |
| 防水性能 | 100m | 100m |
| 中古人気 | 高い | やや低め |
| 登場年 | 2021年 | 2021年 |
| 中古相場目安 | 90〜120万円前後 | 85〜115万円前後 |
※相場はあくまで目安です。状態・付属品・販売時期によって変動します。
生産終了モデル:Ref.214270の前期・後期の見分け方
Ref.214270は2010年から2016年まで製造されたモデルで、エクスプローラー1として初めて39mmケースを採用したモデルです。「もう少し大きい時計が欲しい」というニーズに応えた世代交代でしたが、36mmファンからは惜しまれた変更でもありました。現在は生産終了となっており、中古市場でのみ入手可能です。搭載ムーブメントはCal.3132で、マグネットへの耐性を高めたパラクロムヘアスプリングを採用しています。
このRef.214270には前期型と後期型があります。見分けるポイントはインデックスの夜光(ルミノバ)の塗布面積です。前期型(〜2012年頃まで)は時分針が細いランセット形状で、夜光が塗られている面積が小さく、全体的にシャープでスッキリした印象です。後期型(2012年頃〜)はインデックスと針のルミノバ部分が拡大されており、暗所での視認性が大幅に向上しています。文字盤のプリントがよく見ると微妙に異なる点も、マニアがチェックするポイントのひとつです。
買取現場では後期型の方が若干評価が高い傾向がありました。視認性の改善という実用的な理由もありますし、後期型の方が製造年が新しく、内部のコンディションが良い個体が多い傾向があるためです。一方で、前期型の繊細なデザインをあえて好む方もいます。どちらが優れているというより、好みの問題といえる部分も大きいです。ただしリセールを意識するなら、後期型の方が流通量が多く売りやすいという実感がありました。購入後に手放す可能性があるなら後期型を選んだ方が安心です。
前期・後期の簡単な見分け方
インデックスの夜光部分の面積を確認してください。3・6・9の数字インデックスと、バーインデックスのルミノバ(緑がかった白い夜光材)が広く塗布されている方が後期型です。また、商品説明に製造年が記載されている場合は、2012年以降であれば後期型と判断できます。
先々代の人気モデル Ref.114270はまだ買いか
Ref.114270は2001年から2010年まで製造されたモデルで、ケース径は36mmです。現行Ref.124270から見ると「先々代」にあたる世代で、同じ36mmというサイジングから現行モデルと比較されることが多くなっています。搭載ムーブメントはCal.3130で、Ref.214270以降に採用されたパラクロムヘアスプリングは搭載されていません。ただ、Cal.3130は長年にわたって使われた信頼性の高いムーブメントであり、実用上の問題はほぼありません。
中古価格はRef.124270より低めで推移しており、予算を抑えてエクスプローラー1を手に入れたい方には現実的な選択肢です。「外装は36mmが好みだけれど、現行の価格には手が届かない」という方がRef.114270に流れるケースは実際に多いです。製造から15年以上が経過しているモデルになりますので、購入前にはオーバーホールの履歴を必ず確認したいところです。記録が残っているもの、あるいは購入後にオーバーホールを前提とした予算組みができる方に向くモデルだと思っています。
買取店で多くのRef.114270を見てきた感覚でいうと、このモデルは外装の個体差が結構あります。きれいにノーポリッシュで保たれた個体もあれば、ケースのエッジが丸まるほど研磨されている個体もある。価格差もそこで生まれます。できれば複数の個体を見比べて、ケースのエッジのシャープさと文字盤の状態を確認してから購入することをおすすめします。
Ref.114270購入時のチェックポイント
オーバーホール歴・ポリッシュ(研磨)の有無・付属品の確認が特に重要です。過去に研磨されたケースはエッジが丸まり、リセール査定にも影響します。できれば無研磨(ノーポリッシュ)の個体を選ぶことをおすすめします。また、ムーブメントの動作精度も事前に確認しておきましょう。
ヴィンテージ入門として狙えるRef.14270の現状
Ref.14270は1989年から2001年まで製造されたモデルで、エクスプローラー1の中では比較的入手しやすいヴィンテージラインとして知られています。ケース径は36mmで、搭載ムーブメントは製造時期によってCal.3000またはCal.3130が使用されており、後期(1990年代中頃以降)の個体にはCal.3130が搭載されています。Cal.3130の方がハック機能(秒針停止機構)を持ち、時刻合わせがしやすいため、後期型の方が実用性は高いといえます。
現在の中古市場では、状態の良い個体の数が少なくなってきており、価格はじわじわと上昇傾向にあります。それでも現行Ref.124270と比べると手が届く価格帯の個体も残っており、「最初のヴィンテージロレックス」として選ぶ方も一定数います。製造から20年以上が経過しているため、購入前のオーバーホール費用は必ず念頭に置く必要があります。相場価格だけを見て飛びつくと、後から想定外のメンテナンス費用がかかることがあるので注意してください。
個人的な感覚ですが、Ref.14270はヴィンテージの入門としてちょうどいいポジションだと思っています。過度にコレクター向けの値付けになっておらず、普段使いできる状態の個体も見つかります。ただし、ヴィンテージ品ならではの状態差は大きく、同じRef.14270でも個体によって価格が大きく変わることはよくあります。信頼できる販売店で、できればオーバーホール込みの保証がついている個体を選ぶのが安全です。
コンビモデル Ref.124273は特別な選択肢か
Ref.124273は、2021年に現行Ref.124270と同時に登場したコンビモデルです。ケース・ブレスレットにステンレススチールとイエローゴールドを組み合わせたツートーン仕様で、エクスプローラー1としては異色の存在といえます。ケース径は36mmで、ムーブメントはRef.124270と同じCal.3230を搭載しています。基本スペックは同じで、素材と外観の仕様だけが異なります。
エクスプローラー1は長らく「ステンレス一択」というイメージが強かっただけに、コンビモデルの登場は一部では驚きをもって受け止められました。同ブランドのサブマリーナやデイトジャストにはコンビモデルが以前から存在しますが、エクスプローラー1にコンビが加わったことで、「スポーティ×ドレッシー」という新しいスタイルを提案するモデルになっています。
中古市場での流通量はRef.124270と比べると少なく、コンビ特有の希少感から中古価格も高めに推移しています。ステンレスのエクスプローラー1とは少し異なる「特別感」を求める方、またはゴールドを取り入れたい一方でフルゴールドは好みではないという方に向く選択肢です。ただし、エクスプローラー本来のスパルタンなイメージとは方向性が違うので、「エクスプローラーらしさ」を重視するなら素直にRef.124270を選んだ方が後悔は少ないかもしれません。コンビを選ぶなら、「このゴールドの入り方が好きだから」という積極的な理由で選んでほしいモデルです。
型番別の中古相場と買取価格を元買取店長が語る

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型番の整理ができたところで、次は肝心の中古相場です。エクスプローラー1の中古価格は型番・状態・付属品の有無によって大きく変わります。「定価より高い」「意外と安く買える」などの印象は、どの型番を見るかによって全然違います。買取店の現場で感じてきたことも交えながら、実際の相場感をできる限り正直にお伝えします。なお、価格はあくまで一般的な目安であり、時期・店舗・個体の状態によって変動します。正確な情報はロレックス公式サイトや各販売店でご確認ください。
2026年現在の型番別中古相場まとめ
2026年現在、エクスプローラー1の中古相場はおおむね以下のような水準で推移しています。2022〜2023年頃にかけて起きた相場の急騰からは落ち着きを取り戻した印象で、各モデルとも比較的安定した価格帯に収まっています。ただし為替や市況の影響を受けやすいため、あくまで参考値として捉えてください。
| 型番 | ケース径 | 製造期間 | 中古相場の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Ref.124270 | 36mm | 2021年〜 | 90〜120万円前後 | 現行・人気高 |
| Ref.224270 | 42mm | 2021年〜 | 85〜115万円前後 | 現行・やや流通少 |
| Ref.124273 | 36mm | 2021年〜 | 130〜160万円前後 | コンビ・希少感あり |
| Ref.214270後期 | 39mm | 2012〜2016年 | 65〜85万円前後 | 旧型・安定した人気 |
| Ref.214270前期 | 39mm | 2010〜2012年 | 60〜80万円前後 | 後期より若干安め |
| Ref.114270 | 36mm | 2001〜2010年 | 45〜65万円前後 | 予算を抑えたい方に |
| Ref.14270 | 36mm | 1989〜2001年 | 40〜70万円前後 | 状態差が大きい |
※上記はあくまで一般的な相場の目安です。個体の状態・付属品の有無・販売店・購入時期によって大きく異なる場合があります。
中古相場に影響する3つの要素
エクスプローラー1の中古価格は、型番だけで決まるわけではありません。同じRef.124270でも、個体によって20万円以上の価格差が出ることも珍しくないんです。買取現場でさまざまな個体を見てきた中で感じた「価格を左右する要素」は、大きく3つあります。
①コンディション(ケース・文字盤・ガラスの状態)
最も価格に影響するのは外観の状態です。ケースのエッジが立っているか(ノーポリッシュか否か)、文字盤に傷・変色・色ムラがないか、風防ガラスにキズがないかを見ます。特に研磨(ポリッシュ)の有無は査定で大きなポイントになります。過去に磨かれた個体はケースのエッジが丸まって、元の形状が失われていることが多く、コレクターからの評価が下がります。状態が良ければそれだけ高値がつき、傷みが目立つものは当然安くなります。
②オーバーホール歴と動作状態
内部の整備状態も価格に直結します。オーバーホール(分解掃除)済みで記録が残っている個体は安心感があり、価格が上乗せされることがあります。逆に、長期間メンテナンスをしていない個体は動作精度が落ちている可能性があり、買取査定でも減点対象になります。中古で購入した後に自分でオーバーホールに出すことを前提にするなら、その費用(ロレックス正規サービスで5〜8万円程度が一般的な目安)を購入価格に加算して考えることをおすすめします。
③付属品(ギャランティカード・箱)の有無
付属品の有無も価格に明確な影響を及ぼします。この点については次のセクションで詳しく触れます。
付属品の有無で価格はどれくらい変わるか
中古ロレックスにおいて、付属品(ギャランティカード=保証書、外箱、内箱)の有無は価格に明確に影響します。買取店での経験上、フルセット(箱・保証書あり)と本体のみでは、5〜15万円程度の差が出るケースが多かったです。もちろんモデルや個体によって差の幅は変わりますし、これはあくまで目安です。ただ、現行に近いモデルほどフルセットの価値が高い傾向があります。
特にギャランティカード(保証書)は、製造年・購入店・正規品であることの証明として機能するため、リセールを意識するなら最初から付属品ありの個体を選ぶことをおすすめします。「手放す気はない」と思っていても、数年後に気が変わることはよくあります。中古で購入した後に「売ろうと思ったら付属品なしで損した」という話は、買取カウンターで何度も聞いてきました。
また、箱や保証書の状態も細かくチェックされます。保証書の記載内容が読めないほど劣化していたり、箱がつぶれて変形していたりすると、フルセットとして評価されないこともあります。購入時から丁寧に保管しておくことが、将来の資産価値を守ることにもつながります。
ロレックス中古を選ぶ際に知っておきたい注意点や失敗例については、ロレックス中古を買う前に知っておきたい失敗例と注意点もあわせてご覧ください。
値上がりしやすい型番と安定している型番
エクスプローラー1の型番の中でも、相場が動きやすいものと比較的安定しているものがあります。どちらがいいというわけではなく、自分の目的に合った型番を選ぶための参考として整理してみます。
値上がりの動きが出やすいのは現行のRef.124270です。正規店での入手難易度が高い状況が続いているため、新品同様のコンディションの中古には、新品定価を上回る価格がつくこともあります。正規ルートで手に入らない人が中古市場に流れてくる構造がある以上、この傾向はしばらく続くと見ていいかもしれません。また、コンビモデルのRef.124273も流通量が少ないため、需給バランス次第で価格が動きやすい傾向があります。
一方で、Ref.214270後期やRef.114270あたりは比較的相場が安定しています。特定のコレクター需要が集中するわけでもなく、一般的な中古品として市場に流通しているため、探しやすく・売りやすいというバランスの良さがあります。「使いたくて買う」という実需層に支持されているモデルは、投機的な価格変動が起きにくいという特徴があります。
Ref.14270などのヴィンテージ寄りのモデルは、状態の良い個体が減ってくることで長期的には上昇圧力がかかりやすい面もありますが、個体差による価格のばらつきが大きいため、一概に「値上がりしやすい」とは言いにくいです。あくまで個別の個体をしっかり見極めることが大切です。
中古で買うなら今がチャンスか、もう少し待つべきか
「今買うべきか、もう少し待つべきか」というのは、買取店時代から本当によく聞かれた質問です。正直なところ、相場の動きを正確に予測するのは専門家でも難しく、断言はできません。これは私個人の見解として受け取ってほしいのですが、現場の感覚でいうと「気になった時が買い時」というのが一番現実に近いと感じています。
2022〜2023年頃にかけてロレックス全体の相場は大きく上昇し、エクスプローラー1も例外ではありませんでした。その後、相場はある程度落ち着いてきており、2026年現在は比較的入手しやすいタイミングといえるかもしれません。ただし、この見方はあくまで過去の動きをもとにした感覚であり、今後の相場を保証するものではありません。購入はご自身の判断と予算の範囲内で行ってください。
「もう少し下がったら買おう」と思って待ち続けているうちに、気に入っていた個体が売れてしまう。あるいは、相場が逆に上がってしまう。そういうことは買取現場でもよく見た光景です。欲しいと思った気持ちと、自分の財布の状況が折り合ったタイミングで、信頼できる販売店から状態の良い個体を選ぶ。シンプルですが、それが一番後悔しない買い方だと思っています。
ロレックスの中古購入は、リセールバリューや資産性が話題になることも多いですが、まず「長く使えるかどうか」を基準に選ぶことが大切です。中古時計を資産として考える際の注意点については、ロレックス中古を買う前に知っておきたい失敗例と注意点もご参考にどうぞ。
エクスプローラー1の中古相場と型番選びのまとめ
「結局、どれを買えばいいですか?」と聞かれたら、私はこう答えます。
初めてのロレックスとして手に入れるなら、Ref.124270(36mm)が最もおすすめです。現行モデルで部品供給の心配が少なく、ロレックスの正規サービスも受けやすい。デザインもエクスプローラー1本来の36mmというサイジングに戻っており、スーツにもカジュアルにも合わせやすい。中古でも状態の良い個体が流通しており、長く使える1本として自信を持って選べます。
リセールバリューも意識したいなら、Ref.214270後期が現実的な選択肢です。現行より価格が抑えられているうえ、流通量があるため売りやすい。中古として購入して数年後に手放すことを考えているなら、こちらの方が資金計画が立てやすいと思います。39mmというサイジングが自分の手首に合うかどうかは、実物を試してから判断するのがいいでしょう。
予算を抑えてエクスプローラー1のオーナーになりたいなら、Ref.114270という手もあります。36mmという現行と同じサイジングで、コンディションの良い個体を選べば実用上の不満はほとんど出ないはずです。ただし、オーバーホール費用を見込んだうえで購入予算を組んでください。本体価格だけで判断すると、後から想定外の出費になることがあります。
相場は常に動いています。「もう少し下がったら」と待ち続けているうちに気に入った個体が売れてしまう。買取現場で何年も見てきて、それが一番もったいないと感じる買い方でした。欲しいと思ったタイミングで、信頼できる販売店で、状態の良い個体を選ぶ。それがエクスプローラー1に限らず、中古時計購入の基本だと思っています。
なお、本記事の価格情報はすべてあくまで目安です。最新の相場や詳細は、各販売店およびロレックス公式サイトでご確認ください。
